会計の研究は実務で役立つか
こんにちは。
東京都杉並区下井草、気軽な税理士、草野岳(くさのがく)です。
そもそも研究というと
理系
数式や実験を駆使して・・
というイメージでした。
会計に関する無形資産について
興味があったため
研究したことがあります。
この場合の研究とは(相当にザックリいうと)
会計上の無形資産とは何か
から始まり
日本基準と国際会計基準
との違いなどを考察します。
研究成果は
どのような内容を指すのか
というと
私の場合は
日本の会計上の無形資産の扱いについて
・どのようにすると
・どのようなメリットがあり
・なぜそのようにする必要があるのか
明らかにすることでした(自分の設定した成果)。
つまり
会計上の研究とは
数式や統計などを使わずとも(実証研究といわれる分野もありますが)
基準の解釈や実務上の取扱い考察し、
国際的な比較などから
客観性を担保しつつ
自分の見解を述べる
ことです(もちろん会計研究の1つの形として)。
では、これが
表題の
実務に役立つのか
ですが
まず、
研究では、
今こうなっているものを
こうしたほうがよいのでは・・
という、
現状では規定されていない内容
も検討するわけですから
その検討部分は
すぐに実務では使えません。
実務は
あくまで現行の規定に沿う必要があるからです。
次に
さまざな考察によって積上げた知識
これは実務でも大いに役立っています。
例えばある経営者の方と
お話させて頂く際
上場を目指すのであれば
この論点が必要になってくる
今、日本ではこのような取扱いになっているが
国際会計基準である場合、このような扱いの違いがあるので
業績(例えば損益計算書)に
このような違い(影響)が出る
などというイメージです。
自分でも意外でしたが
頻繁に、とまでは言わないまでも
別々の経営者の方と話すとき
知識として重宝しています。
会計研究に、常に、
国際会計基準が登場するわけではありませんし
日本の基準だけで研究する内容も多くあると思います。
ただ
いずれにしても
研究というだけあって
会計基準だけでなく
相当数の実務例(例えば有価証券報告書)
にあたっていくので
企業の業態によっては
経営者の方に有用な
情報提供ができる
可能性が増えると感じています。
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