棚卸の重要性はどこにあるのか

こんにちは。


東京都杉並区下井草、気軽な税理士、草野岳(くさのがく)です。





個人であれ、法人であれ





在庫が存在するビジネスにおいて





棚卸が重要





ご存じの方はいらっしゃると思います。





ただ、どういう意味で重要なのか





理解は少し難しいです。





この点を書いていきます。






そもそも棚卸とは





在庫(商品ごと)の





・数を数える


・それぞれの単価を把握する


・合計額を計算する





基本的にこの3点セットです。





棚卸を実施する時期は





個人・法人ごとに異なると思います。





ただ、必ずしなければならない時期は





個人では12月31日


法人では決算日(事業年度の最後の日)





です。





なお、支払は済んでいるが





12月31日(法人の場合は決算日)時点で





納品されていない





いわゆる空中在庫





も在庫に含めます。






奥が深い点もありますが





棚卸とは何か、はいったんこれぐらいにします。







次に、なぜ棚卸が重要なのか





今回の本題に入ります。





12月31日(法人の場合は決算日)時点で





棚卸が終わったとします。





合計額は100万円でした。





と仮定して話を進めます。






この合計額100万円は





会計処理に関係し





その後の、税金計算にも影響します。





まず会計処理





在庫は





商品代金の支払いは済んでいるものの





売れ残っている商品です。





この在庫に関しては





特別な会計処理をします。





特別な会計処理をしないと





支払った金額が、すべて経費となってしまいます。





えっ。当たり前でしょ。





いえ。





在庫は、その年の経費にしてはいけません。





なぜ。





会計上、在庫は、資産です。





そのため、





在庫の100万円は





経費から資産に変える会計処理をします。





その結果、





経費が100万円少なくなり





資産が100万円増える





ことになります(個人や法人の業績上)。






最後に、税金計算への影響です。





在庫100万円について





上記の会計処理をして「いなかったら」どうでしょう。





経費を100万円水増しした





ことになってしまうんですね。





すると、その分、税金は安くなる。





故意にしていれば脱税です。





もちろん知らなかった、としても





故意かどうか、が違うだけで





修正して適切な税額を納める必要があります。





このように棚卸は





納税すべき税金の金額に直結します。





これが棚卸の重要性です。






PS



在庫分は、経費から資産に変える





と書きました。





これは





適切に税金計算するため、だけでなく





売上に対応する原価(売上原価)を適切に把握するため





でもあります。





売上に対して、いくら原価がかかっているのだろう





業績把握の一環でもあります。

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